プラハ3日目


本日はプラハのムハ(ミュシャ)ミュージアムからスタート。「メルヘン乙女達の絵を優等生っぽく描く画家」という、超ざっくりとしたイメージだけ持っていたミュシャですが、リトグラフやドローイングを生で観てみると、きっちり描かれた優等生っぽさの中にも遊び心や斬新さがつまっていて、かなり好きになっちゃいました。ポッ。おかげで、カレンダーやら画集やらを買いまくり、大散財っす。イヤーん。

続いては、共産主義博物館へ。いきなりお迎えしてくださる、レーニン&マルクス像にビビりつつ、スターリンって岡田真澄に劇似だなぁなんて思いつつ、恐る恐る中へ。

こじんまりとした博物館ですが、資料や見どころは満載で、コミュニズム時代のチェコの歴史や、ソ連との関わり方、自由を勝ち取って行く流れなどが、基礎知識ゼロの私でもとってもよくわかりました。この博物館に来て、プラハに着いてからず~っと感じていた、そこはかとない暗さや倦怠感や重苦しさに、自分の中ですごく合点がいって、目の前の景色が変わったような気がしました。この博物館、行って良かった。うむ。


夜は待ちわびていた、スメタナホールでコンサート。のだめとシュトレーゼマンが共演していたあそこです、ぎゃぽ~!曲目は、モーツァルトのバイオリン協奏曲第5番、ベートーベンのビアノ協奏曲第2番、そして、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。

バイオリン協奏曲のソリストは何やら大御所っぽい感じの人で、ピアノ協奏曲のソリストは新進気鋭の若手のような感じの人だったのですが、この日の演奏は大御所バイオリニストさんの調子がいまいちな感じ・・・。それに対して、若手ピアニストくんの演奏のキレと「変な人オーラ」がすさまじく、大御所さんにはそれなりの拍手、若手くんには惜しみない拍手と、とってもわかりやす~い反応が客席から発せられたのでした。どんなに有名プレイヤーの演奏であろうと、冴えない内容であればブーイングが起こる事もしばしばのようで、耳の肥えたチェコの方々をうならせる演奏をするのは本当に大変なんだなぁと。

そんな中、1番大きな拍手が巻き起こったのは、モラヴィア・フィルハーモニー管弦楽団が演奏する「新世界より」でした。チェコ人のドヴォルザークが、「新世界」であるアメリカから、故郷のボヘミアに向けて作ったこの曲を、チェコの歴史あるオケが演奏するというのはとっても意味があって、何よりそれをプラハという場所で聴けたのは本当に嬉しい事でした!管楽器のワイルドさに度肝を抜かれつつ、その迫力とアンサンブルのすばらしさに感激感動。

唯一気になったのは、やたらとセミロングのくるくるパーマ、すなわち、ライオネル・リッチーの髪型の楽団員と観客が多い事。はたしてこれは流行りなのか。そして、指揮者が後ろから見ると完全にマラドーナにしか見えない事。この2つの相乗効果で、突然ふと笑いがこみあげそうになる瞬間も無きにしもあらずだったのですが、すべての演奏が終わった後は、感嘆のため息が自然ともれ、客席中がスタンディングオベーションとなり、「ブラボー!!」の嵐が吹き荒れたのでした。イェイ!


素晴らしい演奏に浸りながら外に出ると、トラムの線路がクネクネと美しく輝いておりました。そんなわけで、今日も良い1日じゃったのう。

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